サステナブル社会を体感できる演出
日本政府館では、「環境への配慮」や「持続可能な社会づくり」も重要なテーマとして掲げられています。来場者がまず驚くのは、エネルギー効率の高い建築デザイン。太陽光発電や自然換気を取り入れた構造は、見た目の美しさだけでなく機能面でもサステナブルを体現しています。さらに、館内ではCO₂排出を極限まで抑えた展示方法が採用され、資源の再利用や地産地消にも取り組む姿勢が垣間見えます。
特に注目したいのは「脱炭素社会体験シアター」。ここでは、2050年のカーボンニュートラルな日本を舞台にした映像が立体音響と360度スクリーンで再現され、まるでその世界に入り込んだかのような没入感が味わえます。また、来場者一人ひとりが環境問題にどのように関われるかをクイズやゲームを通して学べるエリアもあり、楽しみながら知識が身につく工夫が随所に施されています。
このパビリオンはただの展示スペースではなく、“行動につながる学び”を提供する場です。子どもから大人まで、未来の地球を守るためにできることを、明日からの生活に活かせるヒントとして持ち帰ることができる、そんな価値ある空間となっています。
パビリオンの建築デザインにも注目
日本政府館のもう一つの大きな見どころが、その建築美です。設計を手がけたのは、世界的にも評価の高い日本人建築家。テーマは「和の未来形」で、伝統的な木材建築と最先端技術が融合された構造になっています。外観はシンプルながらも存在感のあるフォルムで、自然光と風を巧みに取り入れたパッシブデザインが特徴。訪れる人々の感性を刺激します。
特に注目されているのは、再生木材を用いた外壁と、日本古来の組木技法を現代的にアレンジした柱や梁の構造。まさに“サステナブル×ジャパニーズモダン”を象徴する建築です。また、夜になるとLED照明によって建物全体が美しくライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な姿を見せてくれます。写真スポットとしても人気が高まること間違いなしです。
このように日本政府館は、展示内容だけでなくその建物自体がひとつのアート作品とも言える存在で、建築好きにも見逃せないポイントです。美しさと機能性を両立させた日本の設計技術の高さを実感できる絶好の機会と言えるでしょう。
デジタル体験ゾーンで子どもも大興奮
館内の中でもファミリー層に人気なのが「デジタル体験ゾーン」です。ここでは、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)といった最先端の技術を使ったコンテンツが満載。子どもたちは、自分のアバターを作って未来の都市を歩き回ったり、タッチパネルやセンサーを操作して“ミッション”をクリアしていくゲーム感覚の体験を通して、社会課題や技術の仕組みを楽しく学ぶことができます。
一方、大人にとってもこのゾーンは単なる遊び場ではなく、教育的価値が高いエリア。例えば「エネルギーの流れを目で見て理解する展示」や「健康状態をチェックできるスマートミラー体験」など、日常生活にも直結するような内容が豊富にあります。また、多言語対応のインターフェースで、外国からの訪問者にも配慮されているのがポイントです。
子どもたちにとっては遊びの延長線上で、科学や社会について学ぶ場に。大人には暮らしのヒントを与える気づきの場所に。まさに世代を超えて楽しめる“未来体験空間”となっています。
お土産やグッズにも注目ポイント多数
日本政府館では、展示を楽しんだ後にぜひ立ち寄りたいのが「公式ショップ」です。ここでは、日本の伝統と未来技術を融合させたオリジナルグッズが多数取り揃えられています。例えば、和紙や竹を使ったエコ文具、再生素材を使ったトートバッグ、IoT連動のスマートおもちゃなど、見た目にもユニークで使い勝手の良いアイテムばかりです。
注目なのは「展示と連動したグッズ」。例えば、未来の住まいゾーンで体験したスマート家電と連携するミニアプリや、子どもたちが遊んだARキャラクターのフィギュアなど、体験を自宅に持ち帰って楽しめる仕掛けが魅力です。また、日本の伝統工芸を現代風にアレンジした商品も多く、海外観光客にとっても“メイド・イン・ジャパン”の魅力を感じられる品が揃っています。
家族や友人へのお土産としてはもちろん、自分用の記念品としてもおすすめ。ここでしか手に入らない限定商品もあるので、訪れた際はぜひチェックしてみてください。