夏の盛りに、周囲の方々の健康を気遣う季節の便りである暑中見舞い。通常、立秋の前日までに送られることが多く、季節感を表した挨拶やメッセージが添えられます。
暑中見舞いの受取人は、友人や親戚だけでなく、教育現場の先生たちも含まれることがあります。
今回は特に、教師宛てや教師からの暑中見舞いの文例に焦点を当ててご紹介します。
暑中見舞いを作成する際の要点
まず、手紙の始めには「暑中お見舞い申し上げます」と記述するのが一般的です。
これは、夏のあいさつとして基本的な表現です。
特に子供が書く場合は、複雑な構成を考える必要はなく、短い夏の挨拶と夏休みの過ごし方についての情報を織り交ぜると良いでしょう。これによって、近況が相手に伝わります。
ハガキには、夏を感じさせるデザイン（例えばスイカ、かき氷、花火、海、ひまわりなど）が含まれていると、より季節感が出ます。
手書きでも良いですし、「かもめ～る」のような夏向けのデザイン済みハガキを使用するのも一つの方法です。
先生への文例（小学生低学年向け）
暑中お見舞い申し上げます
毎日暑いですが、先生は元気ですか。
私は夏休みを楽しんでいます。カブトムシを捕まえに行ったり、楽しいことがたくさんあります。
2学期もよろしくお願いします。
令和●年7月
この文例は全てひらがなで書いても問題ありません。
学習で習ったところや書ける字を一生懸命書いて挑戦するのも良いでしょう。例えば、「令和●年 盛夏」と表記するところは、「7月」や「8月」としても問題ありません。
先生への文例（小学生高学年向け）
暑中お見舞い申し上げます
連日の暑さが厳しいですが、先生はお元気でしょうか？
私は夏休みを利用して宿題をほぼ終え、地元の祭りやプールで遊ぶことができました。
これから祖父母の家を訪れる計画もあります。
暑さがまだ続くと思いますので、先生も体調にお気をつけてお過ごしください。
令和●年 盛夏
高学年生であれば、漢字の使用も増え、もう少し複雑な内容を書くことができますね。
先生への文例（中学生、高校生年向け）
暑中お見舞い申し上げます
先生には毎日暑い中、いかがお過ごしでしょうか？
一学期は本当にありがとうございました。
私は今、夏休みの宿題に取り組んでおり、学校で習った内容の復習もしています。
近々、家族と一緒に旅行に出かける予定です。きっと、楽しい思い出が作れると思っています。
まだまだ続く暑さには十分お気をつけください。
次の学期も先生にお会いできることを楽しみにしています。
令和●年 盛夏
中学生や高校生の場合は、適度に敬語を交えつつ、あまり堅苦しくならないように気軽な表現も取り入れると良いでしょう。
教師からの生徒への返信文例（小学生低学年向け）
暑中お見舞い申し上げます
●●さん、夏休みは楽しく過ごしていますか？
先生はこの夏、甘いスイカを食べてリフレッシュしていますよ。
新学期が始まったら、●●さんの夏休みの思い出をぜひ聞かせてくださいね。
学校でまたお会いできる日を楽しみにしています。
令和●年 ●月
このように、小学校低学年の生徒へ向けた文面では、親しみやすく簡単な言葉を使い、日々の近況と再会を楽しみにする内容を含めると良いでしょう。
教師からの生徒への返信文例（小学生高学年向け）
暑中お見舞い申し上げます
●●さん、猛暑の日々をいかがお過ごしでしょうか？
夏休みはしっかり体調管理をして、楽しい時間を過ごしてくださいね。暑い時期は特に水分補給を忘れずに。
宿題も計画的に進めて、夏の良い思い出をたくさん作ってください。
新学期にまた元気な姿を見せてくれることを、先生は楽しみにしています。
令和●年 ●月
この文章では、小学校高学年の生徒へ向けて、夏の健康管理や宿題の進行を優しく促しつつ、夏休みの楽しみを奨励しています。
教師からの生徒への返信文例（中学生、高校生向け）
暑中お見舞い申し上げます
梅雨明け後の猛暑が続いていますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか？
夏は体調を崩しやすい時期ですので、適切な休息と水分補給を心掛け、健康管理に留意してください。
勉強の進行も大切ですが、無理はせず、計画的に進めるようにしてください。
次に学校でお会いできる日を楽しみにしています。
令和●年 盛夏
この文面は中学生や高校生に向けたもので、暑い夏を健康に注意しながら過ごすよう助言し、勉強に対する励ましも含んでいます。
暑中見舞いカードのメッセージとして加えるべき一言
暑中見舞いのカードには、個人的な近況や夏休みの過ごし方を記述することで、よりパーソナライズされた内容にすることができます。特に、教育関係者へ送る場合に役立つコメント例を以下に挙げます。
＜生徒から教師への一言＞
・次の学期も●●先生の授業が楽しみです。
・前学期の●●の授業で学んだ〇〇が大変役立っています。
・来学期も引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。
・夏休みが明けたら、学んだことをさらに深めていきたいです。
・夏休みが終わる頃には、新しいことに挑戦して報告したいです。
＜教師から生徒への一言＞
・宿題を頑張って、来学期も活躍を期待しています。
・二学期の始まりに、また●●さんの元気な顔が見られることを楽しみにしています。
・日焼けした活発な姿を学校で見るのが待ち遠しいです。
・健康に留意して、充実した夏を過ごしてください。
・夏休みを有意義に使って、さらに成長したあなたに会えることを期待しています。
これらの一言は、相手に配慮しつつも、暑中見舞いのメッセージに心温まる個人的なタッチを加えるのに適しています。
教師への暑中見舞いカードの書き方
特に公立学校の教師へは、お中元などの贈り物を送る代わりに、暑中見舞いのハガキで夏のあいさつを行うのが一般的です。暑中見舞いは夏休み期間と重なるため、夏休みの過ごし方を伝える内容や、先生の近況を尋ねるメッセージを添えると良いでしょう。
また、立秋を過ぎると時期は残暑見舞いに移行しますので、時期に注意してください。
暑中見舞いの期間内に送れなかった場合は、残暑見舞いとして対応することも可能です。
