本文 日本語には類似の音を持つ異なる意味の言葉がたくさんあります。
「かえる」という発音を持つ言葉にも、「変える」「替える」「代える」「換える」といった異なる表記が存在します。
これらは似たような意味を持ちながらも、その使い方には微妙な違いがあります。
これらの言葉を正しく使い分けるために、それぞれの意味と違いを理解することが重要です。
今回は、「変える」「替える」「代える」「換える」のそれぞれの意味と、その違いについて詳しく解説します。
変える
変えるとは 「変える」という言葉は、「物事を以前と異なる状態にする」という意味を持ちます。
物や人の状態や内容を変更することを指し、「変化」や「変更」と同義で使われることがあります。
例えば、「考え方を変える」「話題を変える」といった使い方があります。
また、物の位置や期日などを別のものにする意味でも使われます。
「会場を変える」「納期を変える」といった具体例があります。
子供に説明する「変える」
「変える」とは、何かを今とは違う状態にすることだよ。例えば、部屋の家具の配置を変えることや、学校で勉強する方法を変えることを言うんだ。つまり、何かの状態や方法を新しいものにするときに使う言葉なんだね。
最近なにか変えたものはあるかな?と投げかけてみました。
子供からは「席替えしたよ!」との反応。むむむむ・・・・
それは次の漢字のことかもね。何が違うか、一緒に考えてみようか。と声がけしてみました。
替える
替えるとは 「替える」は、「別の物と交換する」という意味を持ちます。
使用している物を同じ種類の別の物と取り替えることを指します。
例えば、「シーツを替える」「水を替える」といった使い方が一般的です。
子供に説明する替える
「替える」とは、使っているものを新しいものに交換することだよ。さっき教えてくれた、席替えはまさにこれだよ。お友達と席を交換しているでしょ。同じ種類のものに置き換えるときに使う言葉だね。
納得した反応を得られて一安心です。
代える
代えるとは 「代える」は、「ある役割や機能を他のもので代替する」という意味です。
使用していた物や方法を止め、別の物や方法でその役割を果たすことを言います。
例としては、「代理人を立てる」「ピッチャーを代える」などがあります。
子供に説明する「代える」
「代える」とは、何かの役割や機能を他のもので取り替えることを言うよ。例えば、野球でピッチャーが疲れたときに新しいピッチャーに代えることや、誰かができないときにその人の代わりをすることを言うんだ。
私:「ピッチャー交代!って聞いたことない?」
子供:「私野球知らない・・・。バレーの選手交代なら分かるよ。」
まだまだ修行不足です。
ポイントは子供が興味関心を持っていることとどれだけ紐づけてイメージしてもらえるかです。
換える
換えるとは 「換える」は、「あるものを手放し、それに見合う何かを手に入れる」という意味です。交換や置き換えのニュアンスで使用され、例えば「お金に換える」「言葉を換える」といった使い方がします。
子供に説明する「換える」
「「換える」とは、何かを別のものに交換することだよ。たとえば、お金を商品に換えることや、話の内容を別のものに換えることを言うんだ。」
子供:「両替と一緒?」
私:「・・・・・。あれ?違うよ。」
「「両替」という言葉は、お金を別の種類のお金に交換することを意味しているよ。たとえば、1万円のお札を、1000円のお札10枚に変えることが両替だね。同じお金で替えているよね。さっきの席替えと一緒で、同じお金というものを取り替えているよね。
「換える」という言葉は、ものをお金に変えること、つまり何かを売ってお金を手に入れることを指すよ。たとえば、古いゲームを売って、そのお金を手に入れることができたら、「換金」っていって、商品をお金に換えているでしょ。」
微妙な反応でしたので、一緒に買い物しにいって教えてきました。
一旦はスッキリしたようです。
あとがき
以上が、「変える」「替える」「代える」「換える」の意味とその違いです。
これらの言葉を適切に使い分けることで、より正確なコミュニケーションが可能になります。