シャーペンとシャープペンの違いとは?名前の由来と歴史まとめ | 暮らしのメモ帳

シャーペンとシャープペンの違いとは?名前の由来と歴史まとめ

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生活雑学

「シャーペンって、正式名称じゃないって知ってた?」
普段、当たり前のように使っている「シャーペン」という言葉。実はこの呼び方、海外ではまったく通じないってご存じでしたか?しかも、その語源や歴史をたどると、日本の文房具文化や言葉の面白さがたっぷり詰まっているんです。

この記事では、「シャーペン」という言葉がどうやって生まれ、どんなふうに広まり、今後どうなっていくのかを徹底解説!学生さんから文房具好きの大人まで、読むだけでちょっと雑学に詳しくなれること間違いなしです。

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なぜ「シャーペン」と呼ばれるようになったのか

「シャーペン」の由来は和製英語?

「シャーペン」という言葉は、実は正式な英語ではありません。これは「シャープペンシル(sharp pencil)」を日本人が短く省略して呼ぶようになった、いわゆる和製英語のひとつです。そもそも「シャープペンシル」という呼び方自体が、日本独自に定着した名称で、英語圏では通じないこともあるのです。

「シャープ(sharp)」という言葉には「尖っている」「鋭い」という意味がありますが、英語で“sharp pencil”というと「先の尖った鉛筆」という意味になってしまいます。日本ではシャープペンシルの登場とともに、そのまま商品名や一般名称として「シャープペンシル」という表現が広まり、そこからさらに略して「シャーペン」と呼ばれるようになりました。

このように「シャーペン」という呼び方は、日本で独自に生まれた略語文化から誕生した言葉なのです。

日本で定着した略語の文化

「シャーペン」だけでなく、日本ではさまざまな言葉が省略されて使われる文化があります。例えば「エアコン(エア・コンディショナー)」「リモコン(リモート・コントローラー)」「パソコン(パーソナル・コンピューター)」などがその代表例です。

特にカタカナ語は、もとの言葉が長くなりがちなので、日本語話者にとって使いやすいように自然と略されていく傾向があります。これにより「シャープペンシル」も「シャーペン」と短縮され、会話や日常で使いやすくなったという背景があるのです。

英語圏ではどう呼ばれているの?

英語圏では、シャーペンのことを「mechanical pencil(メカニカルペンシル)」と呼びます。日本語に直訳すると「機械式鉛筆」となりますが、芯を繰り出す仕組みが内蔵されていることを意味しています。

そのため、日本人が「Do you have a sharp pencil?(シャーペンある?)」と聞いてしまうと、「尖った鉛筆ある?」という全く違う意味で受け取られてしまう可能性があるのです。

「シャープペンシル」と名付けた会社とは?

実は「シャープペンシル」は、あの家電メーカー「シャープ(SHARP)」が開発した製品名に由来しています。創業者の早川徳次氏が1915年に金属製の繰り出し式鉛筆を発明し、それを「エバー・レディー・シャープペンシル(いつでも書けるシャープな鉛筆)」と名付けたのが始まりです。

この商品が大ヒットし、後に社名も「シャープ」となりました。つまり、「シャーペン」はまさにこのシャープ社の商品名にルーツを持つ言葉だったのです。

メーカーによる呼称の違い

現在の日本では、文房具メーカーによって呼び方に多少の違いがありますが、多くの企業が「シャープペンシル」または「シャープペン」という正式名称を使用しています。ですが、消費者の間ではほぼ「シャーペン」が主流の呼び方になっています。

このように、企業が提供する正式名称と、一般に浸透した略称のズレは、言葉の面白い現象のひとつと言えるでしょう。

英語では通じない?シャーペンの正式な呼び方

英語では「mechanical pencil」?

英語で「シャーペン」は「mechanical pencil」と呼ばれます。この言い方はアメリカやイギリスなど英語圏で一般的に使われている表現で、シャーペンのように芯を繰り出して使う鉛筆のことを指します。

この表現には“mechanical(機械的な)”という単語が含まれており、内部の機構を使って芯を出す構造を的確に表現しています。日本の「シャーペン」という呼び方に慣れていると、少し堅苦しく感じるかもしれませんが、英語ではこれが正しい名称です。

海外で「sharp pencil」は別の意味?

「sharp pencil」という表現を英語で使ってしまうと、「先が尖った鉛筆(削った鉛筆)」という意味になります。英語圏では「シャープ=尖っている」という意味が先に連想されるため、「mechanical pencil」と「sharp pencil」はまったく別の物として認識されるのです。

例えば、試験前に「Do you have a sharp pencil?」と聞けば、相手は「HB鉛筆を削ったものかな?」と思うでしょう。一方、「mechanical pencil」と言えば、自動で芯を出せる筆記具のことだとすぐに伝わります。

日本人が誤解しやすい和製英語

「シャーペン」だけでなく、「コンセント(consentではなくoutlet)」や「サラリーマン(正しくはoffice worker)」なども、和製英語の代表例です。カタカナで書かれていて英語っぽいけど、実は通じないという言葉はたくさんあります。

シャーペンもそのひとつで、「シャープ」というブランド名から来ている日本独自の略語であることを理解しておくことは、英語学習や海外生活でもとても役立ちます。

留学・旅行中に気をつけたい文房具の言い方

もし留学や海外旅行先でシャーペンを買いたい場合、「Do you sell mechanical pencils?」という表現を覚えておくと安心です。また、筆箱は「pencil case」、鉛筆削りは「pencil sharpener」など、文房具関連の英語を一緒に覚えておくと便利です。

旅行中に困らないためにも、こういった細かい表現の違いを知っておくと安心ですね。

海外の文房具売り場での表記

海外の文房具店やスーパーマーケットでは、「Mechanical Pencils」や「Refillable Pencils」という表記でシャーペンが販売されています。パッケージには「0.5mm lead(芯)」などの情報もあり、日本と同様にさまざまな種類のシャーペンが並んでいます。

ただし、日本ほどの種類やデザインの豊富さはなく、機能性よりも実用性重視の商品が多い傾向にあります。

シャーペンの歴史をたどる

世界初のシャープペンシルはいつ誕生?

シャープペンシルの原型となる筆記具が初めて登場したのは、19世紀初頭のヨーロッパです。1822年にイギリスのサミュエル・ハリソンという発明家が、金属製の筒に芯を入れて使う「繰り出し式鉛筆」の特許を取得しました。この仕組みが、現在のシャーペンの元祖といわれています。

その後、フランスやドイツなどの文房具メーカーが改良を加え、少しずつ実用性の高い製品へと進化していきました。当初は金属や木材を使った高級品で、主に技術者や設計士といった専門職の人たちに使われていた道具だったのです。

シャーペンはもともと、鉛筆よりも「削る手間がない」「芯が折れにくい」「線の太さが一定」などの点で重宝され、製図や工学の分野で重宝されていました。これが、一般にも普及するきっかけとなりました。

日本での普及とその背景

日本でシャープペンシルが広まったのは、明治時代後期から大正時代にかけてです。輸入品として欧米から入ってきた高級文具として一部の人たちに使われていましたが、誰もが使えるような文房具ではありませんでした。

しかし、大きな転機となったのが、1915年に早川徳次(のちのシャープ創業者)が日本初の金属製繰り出し式鉛筆を発明したことです。これが「エバー・レディー・シャープペンシル」として大ヒットし、日本国内でのシャーペンの普及が一気に加速しました。

その後、戦後の経済復興や教育制度の整備により、文房具としての需要が拡大し、子どもから大人までが使う日常的な筆記具として根づいていきました。

昭和〜令和、学校文化とシャーペン

昭和の時代、小中学校では「鉛筆が基本」とされていました。これは、書くときの筆圧が弱い子どもには芯の柔らかい鉛筆が適しているからです。シャーペンは「芯が折れやすい」「字が薄い」などの理由で、禁止されることも珍しくありませんでした。

しかし、高校生や大学生になると、シャーペンの携帯性や利便性が評価され、学生の筆記具として定番化していきます。平成に入ると、より多機能なシャーペンが次々と登場し、色やデザインの豊富さも加わって、若者の間で人気が高まりました。

令和時代に入っても、シャーペンは進化を続け、学生からビジネスパーソンまで幅広く使われる文房具として、今なお根強い人気を保っています。

高度経済成長と筆記具の進化

1950〜70年代の高度経済成長期には、文房具業界も大きく成長しました。特にシャープペンシルは、大量生産が可能になり、価格も手頃になったことで、誰でも手に入れられる筆記具となったのです。

この時期に登場した代表的な製品としては、パイロット、三菱鉛筆(uni)、ぺんてるなどの日本企業による製品があり、芯の太さや形状、握りやすさなどが工夫されていきました。文房具の品質が高まる中で、シャーペンの性能も飛躍的に向上していきました。

また、テレビCMや雑誌広告でも「学生の必需品」として積極的にアピールされ、当時の若者文化と深く結びつく存在となったのです。

現代の進化系「自動芯送りシャーペン」

近年、文房具業界で注目されているのが、自動芯送り機能付きシャーペンです。これは、書いている最中に芯が自動で少しずつ出てくるという画期的な仕組みで、パイロットの「オートマチック」やぺんてるの「オレンズネロ」などが有名です。

この技術により、芯が途中で途切れることなくスムーズに書き続けられるようになり、学習効率や書き心地が格段に向上しました。また、デザインや質感にもこだわった高級シャーペンも登場し、文房具好きの大人たちにも人気です。

今やシャーペンは、単なる筆記具を超えた「愛用アイテム」としての地位を確立しています。

世代別の呼び方の違い

若者と年配層での言い方の違い

「シャーペン」という呼び方は、今の若者世代にとってごく自然な言い方ですが、年配層では「シャープペン」や「シャープ」と呼ぶ人も少なくありません。特に昭和生まれの方々は、「シャープペン」というフルネームのほうが馴染みがあるようです。

例えば60代以上の人に「シャーペンって何?」と聞かれることがあるのは、その言葉自体が若者言葉として浸透してきた経緯があるからです。一方で10代〜20代の若者にとっては、「シャーペン」がスタンダードな呼び方になっており、むしろ「シャープペンって古い」と感じることもあるようです。

こうした言い方の違いは、時代背景や学校教育、メディアなどの影響を受けて自然に生まれてきたもので、まさに“言葉の進化”のひとつだと言えます。

昭和・平成・令和での呼称の移り変わり

時代ごとに「シャープペンシル」の呼び方にも変化が見られます。
以下の表をご覧ください:

時代 主な呼称 特徴
昭和 シャープペン 正式名称重視。文具店や学校でもこの呼称が主流
平成 シャーペン 若者を中心に略語として定着。CMなどでも使用
令和 シャーペン/略語多様化 SNSやZ世代の影響で新しい呼び方が混在

昭和の頃は、略語があまり一般的ではなく、製品名や機能を重視した「シャープペン」という呼び方が使われていました。しかし、平成に入ると、語感の良さや省略のしやすさから「シャーペン」が急速に浸透します。

令和になると、さらにSNS文化やZ世代の影響で「しゃぺん」「シャペ」などの独自の言い回しが登場し、言葉のバリエーションが広がっています。今後も新しい呼び方が生まれる可能性は十分にありそうです。

学校・職場での呼ばれ方に差はある?

学校では「シャーペン」と呼ばれることが圧倒的に多く、生徒や学生同士の会話でも自然に使われています。一方、職場では「シャープペン」や「シャープペンシル」といったややフォーマルな呼び方が使われる傾向があります。

これは、社会人になると「略語を避けて正しい名称で呼ぶ」という意識が働くからです。たとえば会議資料などで「シャーペンで記入」と書くより、「シャープペンシルで記入」と書いた方が丁寧に見えるため、文脈に応じて言葉を使い分けているのです。

また、文房具を扱うお店では「シャープペン」「メカニカルペンシル」など、商品名やカテゴリに応じて呼び分けがされています。

地域差はある?方言のような呼び方?

全国的に「シャーペン」は広く使われていますが、一部の地域では「シャープ」や「シャーピー」など、ちょっとユニークな呼び方をするところもあります。特に昭和世代の関西圏では「シャープ」と略して使うことが多かったという話もあります。

ただし、方言のようなはっきりとした地域差があるわけではなく、SNSやテレビの影響で全国的に「シャーペン」が主流になってきているため、昔ほどの違いは感じにくくなっています。

それでも「地方のおじいちゃんが“シャープ貸して”って言ってた」なんていうエピソードがSNSで話題になるなど、言葉の背景には地域文化が見え隠れしているのが面白いところですね。

SNSでの呼称調査とトレンド

SNS上では「#シャーペン好き」「#文房具好き」などのハッシュタグで、シャーペンに関する投稿が多数あります。特に若者の間では「シャペ」「しゃぺん」「シャペ子」など、オリジナルの呼び方や愛称が使われることもあります。

また、TikTokやInstagramでは、シャーペンの芯を補充する動画や、「自分の好きなシャーペン紹介」などがバズっており、それに合わせて略称も自由に変化しています。

このように、SNSによって呼び名の多様化が進んでいるのが今のトレンドです。若い世代の間では、言葉は「共有する」ものから「楽しむ」ものへと変化してきているのかもしれません。

今後「シャーペン」の呼び名はどうなる?

デジタル化で使われなくなる未来?

スマートフォンやタブレット、パソコンの普及によって、紙とペンを使って文字を書く機会は確実に減ってきています。特に学生の学習環境においては、タブレット端末でのノートアプリや、スタイラスペンによるデジタル筆記が主流になりつつあります。

このような背景から、「いずれシャーペンは使われなくなるのでは?」という声もあります。確かに、メモやアイデアの記録はスマホ1台で済ませることもできる時代になりました。しかし、それでもなお、紙に書くという行為には独自の魅力があります。

たとえば、記憶定着のためには手書きが有効であるという研究結果もあり、特に学習面ではシャーペンが根強く支持されています。デジタルとアナログの共存が進む中、完全になくなることは考えにくく、「使い方が変わっていく」未来が来る可能性が高いといえるでしょう。

文房具ブームとこだわり派の存在

近年、文房具そのものを楽しむ人たちが増えており、いわゆる「文房具ブーム」が起きています。中でも、シャーペンはコレクションアイテムとしての魅力もあり、「限定モデル」「高級モデル」「機能性重視モデル」など、さまざまな種類が登場しています。

YouTubeやSNSでは、文房具好きによる「お気に入りのシャーペン紹介」や「使い比べ動画」が人気を集めており、その影響で若者の間でも文房具への関心が再燃しています。

こうした背景から、**こだわりを持ってシャーペンを選ぶ人たち=“シャーペン愛好家”**が増えており、ただの筆記具ではなく「趣味」「自己表現」の一部としてシャーペンが受け入れられつつあります。この流れが続けば、「シャーペン」という言葉も文化として定着し続ける可能性が高いです。

新しい呼び名が生まれる可能性は?

言葉は時代とともに変化していくものです。現在は「シャーペン」が最も一般的ですが、将来的にまったく新しい呼び方が生まれる可能性もあります。たとえばSNS文化の中では、「しゃぺ」「シャペ子」など、遊び心のある呼称がすでに登場しています。

これらはまだ限定的な使い方ですが、言葉が一部のコミュニティから徐々に広がっていくのはよくあること。たとえば、「スマホ」という言葉も、最初は一部の若者言葉でしたが、今では老若男女問わず使われる言葉になっています。

同じように、「シャーペン」から派生した別の略称やスラングが今後市民権を得ることも十分あり得るでしょう。新しい呼び名が誕生するかどうかは、若い世代の感性と流行がカギになりそうです。

メーカーのプロモーションによる変化

文房具メーカーが仕掛けるプロモーションによっても、呼び方が変わることがあります。たとえば、「オレンズ」「ドクターグリップ」「デルガード」などの製品名がそのまま呼び方として定着するケースがあります。

「これ、オレンズで書いた」「ドクターの芯切れないよね」など、商品名を通じて認識されることが増えた今、将来的には「シャーペン」という一般名称よりも、ブランド名が一般化する可能性もあります。

これは「ホッチキス(実は商品名)」や「セロテープ(本来は登録商標)」と同じような現象です。メーカーが積極的にブランディングを行い、定番として定着すれば、それが新しい「呼び方」になることも十分に考えられます。

日本語の中で生き残る「シャーペン」

言葉は生き物と言われるように、その時代の文化や人々の生活に合わせて変わっていきます。しかし、「シャーペン」という言葉は日本独自の略語文化の中で非常に定着しているため、すぐに消えるとは考えにくいでしょう。

むしろ、「和製英語としての面白さ」や「言語文化のユニークさ」として、今後は海外でも話題になる可能性があります。最近では「カラオケ」「コンビニ」などの日本発の言葉がそのまま海外で使われるようになっており、「シャーペン」もその仲間入りをするかもしれません。

そして何より、多くの人がこの言葉に親しみを持って使っていることこそが、長く残っていく理由になるでしょう。「シャーペン」は単なる道具ではなく、日本の文房具文化の象徴として、これからも受け継がれていくに違いありません。

まとめ

「シャーペン」という呼び方は、ただの略語にとどまらず、日本独自の言語文化や文房具の歴史を反映した言葉だということがわかりました。もともとは「シャープペンシル」という製品名から始まり、そこから「シャーペン」という略称が世代を超えて広まりました。

時代の変化とともに使われ方や呼び名も少しずつ変わっていますが、それは言葉が生きている証拠でもあります。英語では通じない「シャーペン」という言葉も、日本では誰もが知っている共通語となり、今では文化の一部といっても過言ではありません。

これから先、デジタル化や新しい文房具の登場によって、呼び方が変わったり使い方が進化したりするかもしれません。しかし「シャーペン」という言葉は、多くの人の記憶や生活の中で、これからも大切に使われていくでしょう。

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