「目に余る」の意味は『度を超えて許容できない様子』
【目に余るの意味】
・度を超えて許容できない様子を指し、見過ごせないほどの行動や状況を表現します。
「目に余る」というフレーズは「めにあまる」と読みます。
この表現は、目で確認できる範囲を超える状況を表す言葉として使われています。
言葉の起源は、「見る」ことができる範囲を超えるほど顕著であることから、「目に余る」と表現されるようになりました。
『目に余る』には、
あまりに程度が甚だしく、黙って見過ごすことが難しい様子などの意味が含まれます。
「目に余る」の適切な使用方法と例文解説
「目に余る」は、許容範囲を超えた行為や状態を指摘する際に使用される表現です。
不適切な使い方は誤解を招く可能性があるため、正確な使い方を理解することが重要です。
以下、具体的な使用例を紹介します。
例文①
・彼の遅刻はもはや目に余る。いつものように遅れてきた。
例文②
・そのチームの雑な仕事ぶりは目に余るため、改善を求めた。
例文③
・この部屋の散らかりようは目に余る。今すぐ掃除を始める。
例文④
・彼女の不適切な会話の仕方は、職場で目に余る問題となっている。
例文⑤
・彼の無責任な行動は、誰の目にも明らかに目に余る。
【目に余るを使う際の注意点】
「目に余る」は、単に数や量が多いことを指すのではなく、通常許されるべき範囲を超えた、批判的な状況や行動を示す場合に使用します。
そのため、この表現は強い非難の意味を含むことを意識して使用することが求められます。
「目に余る」の同義語と代替表現
「目に余る」というフレーズの同義語として、以下の4つの言葉が挙げられます。
これらの言葉を使い分けることで、状況に応じた適切なコミュニケーションが可能となります。
過度
・見てられない
・不適切
・行き過ぎ
類義語①過度
意味:通常の範囲や限度を超えた行為や程度を指す。
例)最近のオフィスでの飲酒は、過度になっていると感じる。
類義語②見てられない
意味:極めて悪い状況に耐えられないさま。
例)彼の最近の仕事のやり方は、見てられない。
類義語③不適切
意味:状況に合っていない、適さないこと。
例)そのコメントはこの場では不適切だ。
類義語④行き過ぎ
意味:必要以上に事を進めること。
例)デザイン変更の提案は、少し行き過ぎではないか?
「目に余る」対「目も当てられない」の意味の違い
「目に余る」と「目も当てられない」は類似した表現ですが、それぞれ異なるニュアンスを持ちます。
「目に余る」は、事態が許容範囲を超えており、その状況を見過ごすことが困難であることを示します。一方、「目も当てられない」は、状況があまりにも悲惨で、見ているのが辛い、つまり目を向けることができないほどであることを意味します。
どちらも許容できない状況を指す言葉ですが、使い方には注意が必要です。
「目に余る」は主に倫理的、道徳的な問題や、許されない行為を指すのに対し、「目も当てられない」は、感情的な苦痛や哀れみを伴う場合に用いられます。
例えば、「目に余る」は不正行為やルールの違反など、明確に批判すべき事態に対して使われることが多く、「目も当てられない」は、事故や災害などの悲惨な状況に遭遇した際に使われることが一般的です。
これらの表現の違いを理解することで、適切なコンテキストでの使用が可能になります。
「目に余る」の英語は『flagrant』
「目に余る」は英語で『flagrant』と表現できます。
flagrantの意味:明らかに悪い、露骨な、極端に目立つ
英語での『flagrant』は、
- 露骨な
- 極めてひどい
という意味合いを持ち、行動や状況が許容できないほどひどいことを指すため、「目に余る」の日本語のニュアンスと一致します。